[2000.09.24]
  道は続く


 ▼Mozillaブラウザ,紆余曲折の道のり(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0009/22/mozilla.html


 道がどこに続くかなんて,誰もわからない。ただ,道は,歩き続けることでできていく。一歩ずつ進まなければ,なにもできない。そして,歩き続けること以上に,価値のあるものはない。

 Mozilla.orgは,今週はじめに最新ロードマップを明らかにした。それによるとネットスケープ6 プレビューリリース3のベースとなるマイルストーン18を10月にリリース予定。そして,ネットスケープ6向けの機能となる枝部分と,ブラウザのコアとなる幹部分にソースコードを分離,それぞれをわけて開発する提案をしている。Mozilla.orgは来年第2四半期にモジラ1.0のリリースを予定している。

 次世代ブラウザのオープンソースプロジェクトであるモジラの道は,98年の3月31日から始まった。すでに,3つ目の夏を過ぎ,3つ目の秋の時にある。リアルの2年半なんて,ワイヤードでは何10年にも相当するんだから,その歩みは明らかに遅い。だが,モジラの第一の製品であるネットスケープ6は今年,モジラのマイルストーン14(M14)をベースに4月5日にプレビューリリース1(PR1)を,M17をベースに8月8日にPR2を出している。現行モジラでは,暫定版であるNightlyBuildにM18を据えて,調整を行なっている。マイルストーン表記はM18で終わり,その次はモジラ0.9として続く。たぶんだが,ネットスケープ6はM18をベースとしてリリースされるだろう。AOLは今年中の正式リリースを強くせっつかれている。モジラ自体のバージョン1.0は来年半ばになるんだから,そこにモジラ・プロジェクトとネットスケープ of AOLとの関係性のずれを見てもいい。

 茨の道となったモジラの道筋をいいまとめるのに,言葉は見つからない。実際終わりのないオープンソースプロジェクトに不満を述べるのは簡単だが,このようなプロジェクトにとって大事なのは,続けることなんだなぁとつくづく感じさせられる。一時的な興隆は大した意味がない。一歩しか進まなければ道はできない。歩き続けることで道となる。道の途中にあった些細な軋轢を嘆くよりも,今は開発者たちの,続けてきた力を称賛したい。ネットスケープ6のベースの大詰めの時に。


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